高山市で生まれ育ち、現在は立命館アジア太平洋大学(大分県)に通う小鈴さん。大学2年生を終える頃、コロナの影響もあり休学して高山市の実家に戻ってきました。目的は地元高山市へのもやもやした気持ちの正体を探るため。もやもやの根源や、仲間と立ち上げた「KOKOKARA」の活動についてお聞きしました。
(会報vol.81に掲載)
野中小鈴さんは現在人生模索中の大学2年生。小中高と高山市で過ごし、現在は大分県別府市にある国際色豊かな立命館アジア太平洋大学に通っています。大学では価値観を共有し合える仲間たちと、自分たちがズッキュン(心打たれた)したものを「ズッキュンゴリラ」と名付けた冊子で紹介する活動をしていました。
大学や別府市の印象は
「高山市同様に別府市もいろんな県から来た人や外国人が行き交っていて、それぞれの挑戦を応援しあえるいいまち」
と感じており居心地がいい反面、その環境が小さな頃から持っていた高山市に対する“もやもや”した気持ちを強く刺激したといいます。
「観光都市と言われる高山は県外からの評価はとても良く、国際都市とも言われています。でも元々住んでいる自分からするとどこか矛盾を感じます。具体的には何かわからないけど、その正体を知りたい欲が強まりました。」
と、コロナの影響もあり休学を選択。1年間実家のある高山市で過ごすことにしました。
2020年6月のある日、Instagramで元々知り合いだった2人が同じ悩みを持っていたため会って語り合うことに。もやもやの根源は何か?自分たちは生まれた高山市に対してどうしたいのか?3人の結論は
「飛騨を素直に愛したい」
ということでした。振り返れば小学生の頃から少しずつ感じており、大学生の頃にはとてつもなく大きくなっていたもやもやの正体を、その日ようやく素直に言葉にすることができました。意気投合した3人はそのまま団体を結成します。
現在は3人の特技を活かし役割分担しながらInstagramでのウェブマガジン連載に向け動いている途中。連載を通して高山市の可能性を探ったり、繋がりを作っていきたいそうです。
活動の動機は自らのもやもやからですが、取材では新しい大きな一歩にワクワクしているのが伝わってきました。「飛騨を素直に愛してる」と言えるようになるために飛騨に愛情を注いでいくKOKOKARAの活動は、これからどんな人と出会い、高山市にどんな足跡を残していくのかとても楽しみです。
果たして私たちは、地元・飛騨を愛すことができるのか。
乞うご期待。
小鈴さんが質問者として活躍する、飛騨地域への移住検討者に向けたYouTube動画「ぶっちゃけヒダライフ」もぜひご覧ください。
【全16本投稿完了】移住者が語るぶっちゃけヒダライフ