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飛騨高山がんサークルOwls(オウルズ)さんによる講演「がんが僕に教えてくれたこと 〜Cancer Gift〜」開催

この投稿は2019年まちスポ飛騨高山助成金をチャレンジ部門を助成した団体の追っかけレポートです。

 

飛騨高山がんサークルOwls(以下:Owls)さんは、代表の三井さんが2度がんにかかったり、親友をがんで亡くし、その親友が誰にもがんを打ち明けなかったことから「悩みを打ち明け、相談できる場を作ろう」との思いで2018年3月に結成されました。
がん患者やその家族を対象に座談会や勉強会を開き、仲間と情報交換をしています。

まちスポ飛騨高山助成金は、2019年7月13日(土)に開催の講演に活用されました。
Owlsさんにとって初の講演開催。
会場は多くの方が聞けるように高山市民文化会館 小ホールにし、NPO法人がんノート代表理事 岸田徹氏を講師に招いた第一部「がんが僕に教えてくれたこと 〜Cancer gift〜」と、壇上の4人による第二部「シンポジウム・がんになっても人生は続く 〜Life goes on! 〜」で構成されていました。
 
 

第一部「がんが僕に教えてくれたこと 〜Cancer gift〜」

 
岸田さんは25歳で全身がんを宣告された時から、がん経験者によるがん患者のためのインタビューウェブ番組「がんノート」の活動を開始し、本音トークが話題となり、活動を続けるうち全国メディアの取材や保険会社のCMに出演された方です。

講演ではがんにかかる以前の生活や、全身がんの経過、それにどう向き合い治療していったかや、がんノートの活動が取材を受けるようになる過程を、冗談を挟みながらお話を進めていきました。がんがテーマの講演だと暗い雰囲気になることを想像するかもしれませんが、冗談を言うたび笑いが起き、明るい雰囲気でした。会場のみんなが熱心に耳を傾けているのが伝わってきました。

 

第二部「シンポジウム・がんになっても人生は続く 〜Life goes on! 〜」

第二部では、Owls代表の三井さん、前述の岸田さん、がん患者であり看護師として働く樋口さん、中日新聞 編集委員 安藤さんの司会のもと、順番にマイクを回し進められました。

それぞれのがんの種類や経過、がんを受け入れられたきっかけ、どう治療に立ち向かっていったかを、飾らない言葉で本心から伝えていました。

三井さんはこの講演に向けてまちスポ飛騨高山助成金審査会、ラジオ出演と、何度か話す場がありましたが、毎回話し足りないようで、この講演でも想いは止まらないそうでした。

壇上のみなさんはがん患者になった体験を持って、サークルを立ち上げたり、医療に従事したり、ブログやインタビューなどといった活動を始められたことが共通しています。活動や思いを継続して発信し続けることで、患者と医者だけの世界だった医療現場に、今ではがん経験者としての声が求められるようになったといいます。
 

「がんにかかるのは特別なことではない。がんになっても人生は続く」

これを伝えたい今回の講演。
実際、「がんになったら終わりではない。楽しく生きられる」と、講演を聞いてイメージが大きく変わりました。
 
治療の痛みは当事者にしかわからない苦悩が想像以上に大きいと思いますが、この講演を通して見た前向きに治療している方達の姿は、精神的な支えになると思います。
自身ががんの経験者や、家族や友人ががん患者という方は、ぜひOwlsさんの活動をのぞいて見てください。
 
飛騨高山がんサークルOwls
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募集期間:2020年8月1日(土)~2021年1月31日(日)
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http://machispo.org/joseikin2020/

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